
てんこ、ももみ、ななみの3人のは、忙しい仕事の合間をぬって美味しいものを食べに行くために車を走らせていました。
夏の終わり、ちょうど海の見える一直線の広い道。 窓から見える風景は息をのむほど美しく、忙しい日常から解放されていると感じました。
ももみが運転し、ななみとてんこは車内でくつろいでいました。
ふとガソリンスタンドを通り過ぎた時、ガソリン価格が高騰していることが話題となりました。

ねえ、最近のガソリンの価格ってすごく高いよね。ガソリンスタンドで給油するたびに、お金がどんどん減っていく気がするわ。

本当だね。以前はもう少し安かった気がするけど、最近はどうしてこんなに高いのかしら?

ガソリン価格が上昇する要因はいくつかあるんだよ。私、ちょっと調べたことがあるから、教えてあげるね。

お!さすが秀才ななみちゃん!

まず第一に、国際的な原油価格が大きく影響するんだ。原油の価格が上がると、それに応じてガソリンの価格も上がるの。

なるほど、原油価格の変動がガソリン価格につながるんだね。ロシアとウクライナの問題も関係してそうね。

でも、それだけじゃないんだよね。為替レートも関係してくるんだ。円の価値が下がると、原油の価格が上昇することが多いから、それも価格に影響を与えるんだよ。

ふむふむ、世界的なインフレとそれによる利上げと日本のゼロ金利政策は関係ありそうね。じゃあ、政府の規制や税金はどうなの?

そうだね。日本のガソリンにかかる税金ってすごい高いんだよね。でもこれはガソリン価格高騰には関係ないかしら。

なんだか複雑だけど、ガソリン価格って実は色々な要因が絡んでいるんだね。

それに、需給も影響するんだ。ガソリンの需要が供給を上回ると、価格が上がることがあるんだよ。

そうだね。コロナショックや戦争で需給のバランスが崩れてるって言うしね。

その中でも、どうやらガソリン価格の高騰って円安が大きく影響してるらしいよ。

そうなんだ。だったら日本のガソリン価格の高騰は他国に比べると大きいってことだね。

それにしても、ガソリンにかかる税金ってどれくらいなんだろう?

ガソリンにかかる税金はね、1リットルあたり56.7円もかかってるんだよ。

それに、日本では二重課税の問題も指摘されてるよね。
ガソリン税と石油税に対しても消費税がかかってくるからね。

確かに、その税金の重さがガソリン価格の高さに繋がってる感じがするよね。円安の問題もあるし、政府って何か対策を考えてくれないかしら。

まあ、でもこれからもっと環境に配慮した車やエネルギー源が普及してくれば、ガソリンを使わなくても済むかもしれないから、そういう未来に期待しようよ!
【参考①】
一般的に金利が上がると貨幣価値も上がり、金利が下がると貨幣価値も下がる。
日本はデフレ脱却のため、2013年からゼロ金利政策という異次元の金融緩和を行ってきており、アメリカではコロナ終息によるインフレを抑制するため2022年1月から段階的に利上げをしている。
これらの影響により日本円は、2022年10月には約30年ぶりの安値である1ドル150円台にまでなった。
【参考②】
- ガソリン価格の計算式:(本体価格+ガソリン税+石油税)×消費税
- ガソリン税(1ℓあたり):本則税率(28.7円)+暫定税率(25.1円)=53.9円
- 石油税(1ℓあたり):2.8円
- リッター180円の場合
- 本体価格107.04円
- ガソリン税53.9円
- 石油税2.8円
- 消費税16.36円
- リッター180円を30ℓ入れた場合
- 本体価格3221.09円
- ガソリン税1614円
- 石油税84円
- 消費税490.91円
- 合計5400円
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